フォトコンジオラマ
2021年夏に作ったジオラマの紹介です。これは児童鉄道誌「鉄おも!」(出版社:カルチュア・エンタテイメント)主催の「タムロン×プラレール×鉄おも!お家で楽しむプラレールフォトコンテスト」への応募作品として作成したもので、制作にあたって「街の一部としての鉄道」、「奥行きのある構図」、「車を動的に見せる」の3つのコンセプトを掲げ、それに沿った情景やレイアウト構成を考えました。
まず情景については、今まで住宅やアパートといった小規模な建物しかなかったので、中規模のマンションや雑居ビル、団地といったものを新規に作成。本来、これらの建物は大きさと反比例で縮尺も小さくするのが普通ですが、今回は敢えてそれをせず街の凹凸を表現しました。
次にレイアウトは、奥行きを出すためレールを横方向、道路は縦方向に線形が円弧状になるよう配置。あくまで街がメインとすべく線路は後方に寄せ、街の連続性が出るよう工夫。
最後にトミカは、スケール差を生かし手前側から大→小なるようにしたほか、実際の動きに則った車間調整をしました(例:奥へ向かって走る大通りの車は手前の信号が青になったばかりなので後ろはまだ動いてないといった感じ)。以上のような点を重視して作り上げたのが今回のジオラマです。
リアル賞を取るつもりで挑んだ今作品ですが、コンテストは落選。残念でしたが、やりたいことは全て詰め込めたので満足のいく作品になりました。
制作期間1日(2021/8/17)
地上駅をつくる
前回の橋上駅の翌週に制作した地上駅を紹介します。
モデルは京成…ではなく東武伊勢崎線(現:東武スカイツリーライン)の鐘ヶ淵駅です。以前、同駅を訪れたときから作りたいと常々思っていました。
特筆することもないので以下制作過程…
頭のなかでは完璧と思っていましたが、前面の時点で似てないですね(苦笑)
以前、湿気で厚紙が歪んだのでガチガチの補強。これでもかと角棒を入れています。
なんちゃってイラストはテキトーに手描きで…楽チンです(^^)
それらを貼り付け、色を塗って…完成!
最後に簡単なジオラマを作ってみました。本線、千葉線の日常風景がよく表現できたのではないでしょうか。
制作期間3日(2023/1/12~2023/1/14)
橋上駅をつくる
今回は2023年の1発目に作った橋上駅を紹介します。きっかけは2022年12月22日に発売した京成電鉄3000形プラレール。正確には2010年の商品の再販という形ですが、久しぶりの京成カラーの商品と相まって元沿線民のワタシは数編成入手しました。
せっかく京成の車両が手に入ったので何か似合う情景を欲しくなり、複数の候補から橋上駅(改札が線路の上にある駅のこと)を作ることに決定。京成には多くの橋上駅が存在し、昔ながらの小さなタイプから近年のデザインの優れた立派な物までありますが、今回は前者の古めかしい昭和タイプにしました。このタイプは、立石、お花茶屋、京成小岩、菅野、京成津田沼、八千代台などがありますが、この中でも一番コンパクトな菅野駅をモデルに選びました。
作成前の下調べとして、書籍※やGoogle Mapを用い大まかな形状の把握をおこない、細部については後日実際に赴いて調べました。ただ、2022年12月時点で駅直下を通る東京外環自動車道建設とそれに伴う駅前ロータリー工事によって状況が大きく変化していたので、基本的には書籍の写真を参考に進めるかたちを採りました。
材料はいつものように厚紙、角棒、波ダンボールです。
以下、制作途中の写真
最初は駅舎前面から、レール規格に合わせるために色々測りながら幅を決めながら制作しました。
その後は出入口を作ったり…
橋脚を作ったり…
仮組みしてバランスを見たり(作業からの逃避)…
最後に色を塗って完成しました。
プラレールは奥行き(車両長など)方向のデフォルメはありますが、高さ・車体幅は殆ど変わらないので、見た目がどうしても大きくなってしまいますね。
個人的には満足のいく出来になりました。
制作期間が実質4日足らずだったのが今回1の驚きです。
制作期間4日(2023/1/3~1/4,1/7~1/8)
※参考書籍:石本祐吉『京成の駅今昔・昭和の面影:100年の歴史を支えた全駅を紹介』JTBパブリッシング,2014.